MediaFiveCo.-TECH 夢に近づくためにできることから始めてる。
Eriya hour
「私をスキーに連れてって」

photo福岡を出発しておよそ一時間。起きるとも無く寝るとも無く意識のやや混濁した時間を過ごす。普段の出張フライトなら離陸して直ぐ激寝するのだが、今回、初の北海道、初のスキー旅行。期待と不安が微妙に混在。いつもなら通路側のところ窓側を取ったので、折角と思い外を見る。下には日本海と能登半島が見える。遠く内陸には各連峰に雪を冠した山脈が横たわる。飛騨山脈。いわゆる「北アルプス」である。以前甲府にワイン旅行した時、南アルプスを間近で見ることがあったが、北アルプスを日本海上空から初めて眺望することが出来た。日本は意外と懐が広い。

次に気が付いた時は、もう着陸の態勢に入っていた。函館上空はもう通り過ぎたらしい。苫小牧方面から新千歳空港に高度を下げる。眼下は一面の原野が広がる。その風景は沖縄に行ったときに感じたと同じように、日本でありながら異国の様相を見せる。沖縄がかつて「琉球王国」であったように、北海道もかつてはアイヌの人たちが住んでいた島である。いや、島というより日本4大陸の一番北にある大陸と言った方が相応しいと思う。

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新千歳空港から、宿泊場所のある「新札幌」に向かう。ダイタイ「新+有名地名」が付いた街はアヤシイ。「新横浜」「新大阪」「新神戸」「新下関」。新幹線開通と共に無理やり作った駅が並ぶ。「新札幌」には新幹線引かれていないが、新興のベットタウンのようである。駅に隣接して「ダイエー」を始めとするショッピングビルが建てられ、小さなロータリーの周りにはマックもある。JRで札幌方面10分、地下鉄東西線ですすきの方面30分と通勤には便利らしい。朝はマイカーが、JRや地下鉄の入り口に着て止まり「お父さん達」を吐き出す。自分は出来れば「新」の付かない街に住みたい。


今回の旅の目的は「スキーを習得する」である。小学校の時親に連れられ鳥取大山に2回入ったことはあるが、「マジメ」にスキーをするのは生まれて初めてといっても過言ではない。

計画はこうである。

第一日 インストラクターにみっちり付いてもらい、スキーの基礎を学ぶ。
第二日 インストラクターから伝授されたスキーの技術を、自ら反復練習し
スキー技術をおおよそ身につける。
第三日 ゲレンデにて、山頂からカッコよく滑り降り、後から来た社員の前にパラレルでシャーっと横向きで止まり「イラッシャイ!」と言う。

運動神経は人並み以上あると思うが、「スキーは下半身が基本」であろうと考え、今年に入り下半身・体幹を中心にトレーニングを続けたのは、このスキー習得も目標の一つであった。ウエストも10センチ以上絞り、みんなより二日も前に現地入りし、「準備万端」のハズであった。


<第一日>

新札幌からシャトルバスに揺られ一時間半。札幌西部に広がる「定山渓(じょうざんけい)」にある「札幌国際スキー場」に到着。地元で「コクサイ」と言えばここを指す。札幌周辺の地元の方は良く行くらしい。出身者曰く「あんまりヘタな人がいないから、滑りやすくていいよ。」その言葉を思い出し不安が脳裏をかすめる。

http://www.sapporo-kokusai.jp/

クラブハウス外のプレハブ小屋レンタルショップで予約していた装備品一式を受け取る。行ってみて分かったことだが、コクサイ内のレンタルショップは非常に充実しており、その人のレベルや体格に合わせて用具を選んでくれる。外のレンタルショップだと、二日目ちょっと長めで堅い板に変えたいと思っても、在庫が無いので先ず無理。コクサイ内のショップは在庫豊富で、とってもお勧め。

問題 クラブハウス内での「スキーヤー」と「スノーボーダー」の見分け方?
解答 スノーボーダーは少し不自由に歩くが、スキーヤーは「とっても不自由」に歩く。

スキー靴は拷問具です。足首からふくらはぎまでガチッと固められ、歩くことさえままなりません。あまりの歩けなさに、足を引きずりながらプレハブ小屋まで行き「スキー靴ってこんなもん?」とクレームを言った程。初めての各種装備品の装着に30分ほど四苦八苦、ようやく準備が出来たところで、スクールデスクに向かう。

受付 「どんなコースがご希望ですか?」
わたし 「ほぼ初めてなので超初心者コースをお願いします。」
受付 「初心者コースですね。」(「超」はかるく無視される)
「2時間コースと4時間コースがありますがどちらになさいますか?」
わたし 「どっちがいいですかね?」
受付 「もし体力がおありでしたら4時間の方がお得ですが。」

『もし体力が・・・』この挑戦的な言葉に過敏に反応し、「4時間コース」を選んだのは言うまでも無い。

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午前10時30分。クラブハウス前。正面にゲレンデ、右手にはリフト乗り場。ついに来た。わが人生ウインタースポーツへのプロローグ。

本日の初心者コース担当は「クボタ」インストラクター。オレンジのインストラクター専用ウェアを痩躯な体に身にまとい、キャップにサングラス。カッコイイのである。しかも話してみると「田中義剛」バリの朴訥な人柄。(その時は)幸運にも受講生は私一人。これはまさにプライベートレッスンではありませんか。

レッスン開始。軽く体操を済ませると、まずはスキー板の着脱方法を習う。片足にスキー板をつけて「ちょっとソリ」。次は板横向きで坂を上り、両板を三角形にしてボーゲンで下る。10m程上ってはちょっと滑る、を繰り返すこと小一時間。「ボーゲン」は膝を閉じる形を保たなくてはいけないので、ひざの内側に力が掛かる。スクワットでは膝を痛めないよう膝を外側には向けない。内側は全く想定外。鍛えてない。もう手遅れ。

クボタさんには多分軽い導入レッスン。私には膝に不安を抱え「地獄の鍛錬」への開幕。

「さあ、上野さん。そろそろ、ウエに行ってみましょう。」

『行かんでもいい!』と思う私とコクサイのクボタさんを乗せたリフトは、「メルヘンコース」のウエに向かって行くのでありました。

つづく・・・・

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Last Update : 2008/03/31
 
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