MediaFiveCo.-TECH 夢に近づくためにできることから始めてる。
Eriya hour
「エンジニアの品格A(SE時代)」

皆さん、お元気でしたか。
私は相変わらず大変元気です。
季節も私の大好きな夏へと走っているので、これから益々外に出て(UVクリームは塗って)日に当たって、来るべきサマーパティでの「Mr.&Ms Media5 Contest」連覇を虎視眈々と狙っています。

さて先日の全体会議でもお知らせしたように、6月から「開発本部本部長」を兼任します。
新「開発本部」の目的は、「SI案件を受注し、開発し、納品する。」ことです。
皆さんもご存知のようにメディア5の現在の主力事業は「SES事業」で全体の売り上げの95%を占めています。それに比べて当社の創業時の主力事業である「SI事業」はなんとわずか5%未満です。そのことにより当社は「派遣会社」との誤解をしばしば受けます。まあ、口角泡を飛ばしてそのことについて議論しようとは思いません。確かに現業だけをみれば単にITエンジニアに特化した「派遣会社」です。SES事業売り上げ95%は端的にそれを表しています。

SES事業は非常に「堅い」事業です。
基本的に積み上げ式なので、当社の方程式通り「エンジニア育成」がキチンとできれば毎月毎月人数を増やしていくことができます。稼働時間に応じて客先からお金が支払われるので、当該エンジニアに客先からよほどの「クレーム」が無い限り「取りっぱぐれ」はありません。しかも、他の「派遣会社」と違って私たちのエンジニアは「自社でしっかり育成したエンジニア」ばかりなので、「スキル(技能)」について多少のクレームが出ることはあっても、「モラル(人格)」についてクレームが出ることはまずありません。
会社の業績を伸ばしていく上で「堅い」ことは非常に有利になります。売り上げが予測できるので、教育投資という「アクセル」と旨く踏めれば確実な売り上げ増と適正な「黒字」を確保できます。
11期はアクセルを踏んだ割にはスピードが出ませんでしたが、それも今回の「研修本部」の改革で修正していけると確信しています。

しかしながら「人はパンのみで生きるにあらず」です。
日々の与えられた仕事だけで満足できるエンジニアは居ないと思います。
「給与」だけでなく「仕事の内容」もモチベーション向上の大事なファクターです。「仕事の内容」については人様々な欲求があります。パッケージ開発がしたい、携帯の開発に携わりたい、コアな技術を使った部品を作りたい、等々。SES契約形態でもそれらの欲求を叶える事は可能です。但し、「東京ならば」です、今のところ。
「福岡で仕事をする」のが私たちのコンセプトです。ではどうするか。
簡単です。仕事を取ってくればいいのです。地場のメーカー子会社さんなどが東京から受注して頂いている努力を、私たちも同じように実践すれば良いのです。


さてさて、そろそろ本題に戻ります。

福岡に帰ってきてタウ技研時代と決定的に変わったのは「メンテナンス」に対する姿勢です。
タウ技研時代のコーディングははっきり言って「やりたい放題」でした。アルゴリズムは拙稚、無駄な繰り返しあり、上から下へダラダラかと思わせていきなりジャンプ、おまけにコメントは無い、等々。「自分が分かれば良い。」という自分勝手なやり方は、そのプログラムを一生自分で面倒見るならまだしも、何時かは誰かに引き継がなくてはいけない事を考慮するなら、まさに「身勝手プログラマー」そのものでした。後を引き継いでくれた後輩の女の子が、自分の作ったシステムを福岡でデモしに来てくれた時、「上野さんのプログラムが分からなくて苦労しました。」と言われ大変恐縮したことを覚えています。

「SES契約プログラマー」として心がけた事は、まず客先の作法を完璧に遵守する、ことでした。
コーティング規約を熟読し、サンプルプログラムを完全に模倣し、自己流を徹底的に排除してコーディングすることを心がけました。と同時に、簡明で分かりやすく且つ高速なアルゴリズムを追求しました。使える命令セットを制限したりあるいは使い方を制限しロジックをシンプルにした方が、結果としてメンテナンス性は格段に向上でき、スピードもそんなに遅くないプログラムが作れることが分かりました。これは後にSEとしてプログラマーをコントロールする際大変有効なやり方でした。

最近は「コーディングしない(できない?)SE」の方が多いと聞きます。
「コーディング体験のない」SEが、「仕様」を「構造」に落とし込む「設計」作業を真にできるのか大変疑問です。
例えば、プログラマーが作りやすい設計をすれば、開発者は意欲を持って「製造」できるので当然バグも少なくある程度の品質が期待できますが、逆に「プログラマー泣かせ」の設計をされたら開発者のモラルは限りなく下がり、人間関係も含めプロジェクト運営はかなり難しくなります。「SEはプログラマーの親方」であることが理想のプロジェクト体制です。「プログラマーの親方」であるからには、今風プログラミングはできなくても少なくとも「プログラミングとは?」を熟知し、プログラマーに指針を与えうることが重要です。

エンジニアの方と面談すると「SEになるにはどうしたらいいのですか?」と尋ねられることがよくあります。
一般的には「基盤系であるネットワークやDBの基本知識を勉強することが大事やね。」と答えるべきなのですが、ちょっとイジワル虫が騒ぐ時は、「自分でSEになろうと思ってもなれんよ。いつの間にか、なっとうとよ。」と答えてしまいます。
私の時は、Y系のSI会社に月37万円という途方も無く安い金額で行かされた時、「これじゃ面白くないので一括契約(SI)にしてください。」とお願いしてアッサリ認められた時がSEとしてのスタートだったと思います。

当面は開発環境が高くて揃えられないので、客先に間借りして最初は一人で開始。
他のグループで「使えん」と捨てられそうな若者を拾ってきては、「コンピュータとは」から教えてそこそこプログラミングが出来るように仕立て上げていました。自分と若者2人の3人チームの時、月の一人平均売り上げは70万を越えていました。「一括って儲かる!」と勘違いしたのも無理はありませんね。唯、「間借り」状態を解消したかったので「300万で開発環境用意しろ」の起案書を社内で通し、晴れて「持ち帰り」を達成したのでした。

SEとしての楽しみは「エンドユーザー」との交流です。
自分がお世話になっているSI会社のリーダーをお客さんと勘違いする人は多いですけど、本当のお客さんは納品したシステムを実際に使う現場の人=エンドユーザーです。
私はFAが専門でしたので、客先の工場内のプレハブで打合せを重ね、納品時は(現地調整と言いますが)自分も作業着・ヘルメット・安全靴で現場に入ります。樹脂工場にはサイロがあり「粉塵爆発」の危険があるので休憩室内でしかタバコが吸えない、とか。製鉄は触るとホントに「熱い」ので脚半(ゲートル)に軍手してないとパトロールのおじさんに怒られる、とか。工場内でのあいさつは「こんにちは。」でなく「ご安全に。」でしかも「ぐぁんぜんに。」と発音する、とか。いつもの空調の効いた事務所では得られない経験が出来ます。
最近は中間に客先システム部門が入り直接エンドユーザーと議論を重ねる場が少なくなったのは極めて残念です。
フィールドに出てこそ本物の「業務知識」が得られると思います。


自戒の意味も込め、あってはならないSE像を描いて見ます。

『仕事はスケジュール表の線引きと予算管理と思っている。客に打たれ弱く、開発者には傲慢である。』

こんなエンジニアはSEに向いています。

『人が好き。楽天的。明るい。説得力がある。熱意がある。』

Last Update : 2007/05/31
 
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