<久多見旭>
--「AJAX」
Googleマップの登場により一気に脚光を集めたAJAX(Asynchronous JavaScript + XML)ですが、
実は、JavaScript言語やその他のウェブ標準技術を用いていて、
1990年代に考案された今では古い技術とも呼べる代物です。
複数のブラウザがウェブ標準をより広く採用したことで、
ほとんどのPCでAJAXアプリケーションを動かせるようになりました。
どんなものかは、実際に触ってみないと分かりません。
Googleマップはマウスを使って自由に地図上を移動でき、
Googleローカルのキーワードによる検索では、地図上にポップアップ表示がなされるなど、
Webアプリケーションとしてはかなりインパクトも強く、使いやすいGUIを提供しています。
こういった地図以外でも検索人気の多い単語を文字を入力する度にリスト表示するGoogleサジェスト、
ブラウザ上でワープロ機能を実現した「Writely」など、AJAXの利用性は多種多様で、
今後一層の広まりが期待される技術です。
クライアント・サーバー形式のアプリケーション時代から、
独自のクライアントを必要としないブラウザを利用したWebアプリケーションに移りかわった時、
懸念されていたのはブラウザ上のHTMLにおける表現力に限界があったことでした。
使いずらい。いちいちページがリロードして遅い。。。
JavaのAppletやMacromediaの「Flash」や「Flex」などは
ブラウザ上でリッチアプリケーションを実現できると期待が高まりましたが、
なかなか業務アプリケーションの世界ではなかなか広まりませんでした。
しかしAJAXの登場により、WebアプリケーションのGUIの利便性の低さや、
ページリロードによる操作にかかるストレスの軽減、
見た目の美しさ、操作性の向上等期待は高まります。
開発者でまだAjaxの体験がない人は、ライブラリのデモを見てみると実感が沸くと思います。
注目度の高いものいくつかご紹介します。
「Rico」「script.aculo.us」「NextApp Echo2」
それぞのページにデモページがあるので、実感して下さい!
--「Web2.0」
最近の流行語にでもなりそうな「Web2.0」。
具体的な定義や実装については、
いろんな場所や多くのブログでも取り上げられていますが、
各々さまざまな意見が飛び交っています。
その中でも取り沙汰されるのは、Web開発を目的として作られている、
PHPやRubyのようなスクリプト言語です。
これらはJavaに比べて簡単に習得できることから、開発者の間で人気も高まり、
この流行がWeb開発のC、Javaの利用を減らすと主張する人まで出てきました。
もう既にLAMP/LAPPは Webアプリケーション構築環境として定着しようとしています。
フリーであるということ・オープンソースであることは、
開発者にもユーザーにも低価格で安定性も高く、柔軟なアプリケーションの構築が
見込めることになるのが一番の理由でしょう。
- LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)
- LAPP(Linux、Apache、PostgreSQL、PHP)
また、「Ruby on Rails」なんかも目が離せないくらいに話題です。
Ruby on Rails 1.0はオープンソースソフトウェアのWebアプリケーションフレームワーク。
オブジェクト指向のスクリプト言語Rubyを使って作成されていて、
Web開発に適した構造・少ないコード量でのアプリケーション構築が可能です。
先に紹介した「Ajax」についてもてサポートしており、
Ajaxを使うためのヘルパーメソッドも既に取り込まれています。
ただ、スクリプト言語はWebページ生成の部分に関しては威力を発揮しますが、
大量の分析作業や他の計算処理との統合を行おうとすると、
壁にぶつかってしまう場面が多く見受けられます。
バックエンドのデータ解析などにはJavaやCを用いて、
互いのいい部分を補い合う、効率よく最適なWebアプリケーションが開発できることが一番です。
今回紹介したWeb開発におけるステータスも日々変化し、
ライブラリも益々充実してきています。
と言っても開発者としては、流行り等に左右されず、多くの知識・技術を用いて、
ユーザーの要求に、より使いやすく品質のよいサービスの提供ができればいいのです。