はじめて、京都へ行った。母と一緒に。
急に決めたので、ちゃんと下調べもしないままに目的を2つだけもって。
ひとつは、京都で有名なパン屋さんの焼きたてを食べること。
ふたつめは、京都土産の神社のお守りを返すこと。
そのほかは、なにも決めずに地図や本も買わずに行った。
我ながら行き当たりばったりだな・・と思う。
一日目は、京都へ着いて、とりあえず銀閣寺が見たいという母の言葉で銀閣寺へと向かうバスへ乗る。
そこで、渋滞にはまる。
古都というイメージから、人力車やら古風なものを想像してただけに、渋滞などというすごく現代的なものが京都にもあるんだなーとちょっと、感動した。
しかし、そのような感慨もひと時で、あまりの渋滞にイライラが募り、母とバスの中で口げんか。。
バスが着いたので、「ここが哲学の道ねー」といいながらブラブラっと歩いてみる。
すると突然、外国人から銀閣寺の場所(と思う)を聞かれた。
すぐに英語で答えることを諦め、すっと指さして「銀閣寺」とだけ言うと外国人は「さんきゅー」と言って指差した方向へ行ってしまった。
はじめて銀閣寺へ来たというのに私が正確な場所を知るはずがない。
見知らぬ土地で、しかも外国人に話しかけられるという非日常な出来事にテンションは急上昇し
早歩きになりながら銀閣寺門前へとたどり着いた。
やはり、さすが京都。
金髪の外国人が多い。
あんまりジロジロみるのもと思い、ちょっと、遠慮がちに眺める。
すると、またもや、外国人が何か話しかけてきた。どうやら、写真を撮ってくれといってる様だ。
日本人相手には、決してしないだろうというぎこちない笑顔を浮かべつつ、デジカメを受け取り「OK?」と言ってみる。
外国人相手に「はい、チーズ!」は、どうだろうと思い考えた末、何も浮かばず無言でシャッターを切った。
わかったのかわからなかったのか、その外国人カップルはカメラを受け取り、何やら礼らしきものをいいながら眩しいほどの笑顔を残し門をくぐって行ってしまった。
つられて、私も満面の笑み。。
やはり、語学の勉強は大事だなと実感した瞬間だった。
銀閣寺の中へ入っても、外国人と修学旅行生の姿ばかりで、どうも、京都へ来た!という感じがしない。
しかしながら、さすが銀閣寺。
緑の木々と苔がいい感じに、侘び寂だ。癒される。
と思ったのも、つかの間、修学旅行生に追いつかれ、朝の満員電車のような騒がしさ。。
銀閣寺を後にし、京都旅行の目的である憧れのパン屋『ブラウニーベーグル』へ。
そこはネット通販もしているが、2日間ほどの受付で半年以上の予約が埋まってしまう人気店。
店に入ると、パンの焼けるいい香りが、思ったよりこじんまりとした店内に充満している。
しかし、肝心のパンの姿がケース内にない。。
レジにて、店員の女の子に「予約したんですけど・・」と恐る恐る声を掛けてみる。
声を掛けながら、ふとレジの奥の棚を見ると『予約』と書かれた紙袋が数十個並んでいるではないか。
あの袋のどれかに、朝一で予約した私のパンが待っているはずだ!名前を伝えると、「では、ご予約の40個ですね」すぐに店員がレジに紙袋を持ってきてくれた。
さすがに、ベーグルでも40個となるとかなりの重さだ。一日一個づつ食べても、一ヶ月は余裕でもつ。
この日のために、私の冷蔵庫(一人暮らしなのにファミリー向けの大きさ)の冷凍室は、すっかり空にしてある。母にも5個ほどは分けてやってもいいかなどと思いながら店を後にした。
そして、満足してホテルへ着き、一日目は終了した。
二日目は、朝から曇り空。
一日目で、当初の目的を果たしてしまい、なんの予定も組んでない。
とりあえず、地下鉄に乗り、本屋へ。
その後、町を散策するため、一本路地を入るとこれぞ京都!というような町家造りの通り。
雨が降ってきたが、雨の京都もまたイイ感じだ。
濡れながらも(傘も持ってきてない)雨宿りのため、目に付いた店へ入った。
そこは西陣織の創作雑貨の店で、町家造りを改装してあり、可愛らしい女の子(22,3歳か?)が店番をしていた。
その女の子と仲良くなり、店を出る時には、傘ももらい「京女はかわいいなー、いいなー。京訛りいいなー」などと騒ぎつつ、散策へと再出発。
美味しいお茶屋さんがあると情報を仕入れ、大体こっちだろうという大雑把な勘で向かうことにした。
京都ならではの碁盤の目のような道のおかげで、なんとか目的地へ。
午前中には、売り切れるという抹茶プリンが、雨のためか売り切れずに残っている!!
「私ってなんて、運がいいんだろう」と浮かれながら、たまたま空いていた奥の座敷へ通される。
昔ながらの職人の雰囲気をかもし出す店主に目を奪われつつ、美味しいプリンと優雅なひと時だった。
その後も、散策を続けたが、話す言葉がつられて思わず京都訛りになる。
そこで、地元の子の振りをし話をあわせてみた。
旅をすると、人は大胆になるってホントだなと思いつつ、お店の人と盛り上がる。
あっという間に過ぎてしまったが、旅は面白いと素直に思えた2日間だった。
色んな出会いがある。発見も。
また、どこかに行きたいなー。春だしね。